うつ病の症状が長期化し復職が難しい|傷病手当金と障害年金について確認したケース

ご相談時の状況
40代の女性は、うつ病によって長期間休職していました。
当初は数か月程度で復職する予定でしたが、症状がなかなか改善せず、「このまま仕事に戻れなかったら、傷病手当金が終わった後はどう生活すればいいのか」という不安を抱えていました。
現在は傷病手当金を受給していましたが、将来の生活についても早めに確認しておきたいというご相談でした。
傷病手当金には支給期間があります

傷病手当金は、条件を満たした場合でも無期限に受け取れる制度ではありません。支給開始日から通算して1年6か月という支給期間があります。
そのため、療養が長期化している場合には、「傷病手当金が終わった後どうするのか」についても考えておく必要があります。
障害年金という制度について確認
病気や障害によって日常生活や仕事に大きな制限が続いている場合には、障害年金を受給できる可能性があります。
障害年金は身体の障害だけでなく、うつ病など精神疾患についても対象になる場合があります。
ただし、「うつ病だから受給できる」という制度ではありません。
症状の程度、日常生活の状態、初診日、年金保険料の納付状況など、複数の条件を確認する必要があります。
「初診日」が非常に重要
今回、ご本人と一緒に確認したポイントの一つが、最初に医療機関を受診した「初診日」です。

障害年金では、
・いつ初めて受診したのか
・その時にどの年金制度へ加入していたのか
が重要になります。
過去に複数の病院へ通院している場合には、最初にどこへ受診したのか分からなくなっていることもあります。
療養が長期化している場合には、早い段階で受診歴を整理しておくことも大切です。
今すぐ障害年金を申請するという話ではありません
今回は、「傷病手当金が終わるから、すぐ障害年金を申請しましょう」ということではありません。
まず、現在の症状、治療経過、日常生活の状態、就労状況、初診日などを整理し、障害年金について専門的な確認が必要な場合には、社会保険労務士や年金事務所などへ相談することを確認しました。
長期療養では少し先の生活まで考える
体調が悪いときには、目の前の一日を過ごすだけでも大きな負担になります。
しかし、傷病手当金など期間の決まっている制度を利用している場合には、体調に配慮しながらも少し先の生活について準備しておくことが重要です。
プロトネクストでは、一つの制度だけではなく、現在の状況と今後の生活を含めて利用できる可能性のある制度を整理しています。
2026年10月9日
